にじみ絵
9月12日(月)晴れ
休み明けの朝、にじみ絵を楽しみました。
紙の上だけでなく、筆を洗った水の色の変化に関心を持ち観察したり、色の変化を言葉に表していました。また、その筆を拭いた布に絵の具がついたのを見て「染め物ができた!」と感激していました。
幼児期は感覚が育つ大切な時期です。くじら雲では子どもたちの育ちを急がせず、子どもたちのペースを大事にしています。強すぎる刺激を与えることは子どもたちを緊張させ、まだ眠らせておいた方がよい感覚を目覚めさせ、早熟にさせてしまいます。だから、子どもたちにとって自然の中にいるような音や色に囲まれて自分の育ちに必要な刺激を自分で選択できるようにしたいと考えています。
にじみ絵は太めの筆を使い、濡れたワトソン紙に3原色で描きます。子どもたちは紙の上や瓶の中で色の体験をします。そして、自ら、色と色が混ざり合い変化することを発見します。
大人が知識を先に教えてしまうのではなく、子どもたちが自ら気付き、考え、概念を築いていくことで子どもたちは人生の基盤となる脳を作っていくと考えています。
また、紙の上で色が滲んでいくので、思った通りの絵にならないこともあります。しかし、それは新たな見方を与え、興味深い絵に見えます。子どもたちは苦手意識を持たず、絵を描くことを楽しみます。
それは、まるで『人生』のようにも思います。