くじら雲ブログ

三九郎

園のようす

小正月を目前にした1月13日(金曜日)三九郎の準備をしました。

園の近くのお宅で、竹を切らしていただきました。

みんなで廃線敷を歩いて竹林に向かいました。

途中、「やまがきれい!」とSちゃん。「こういう形の山は常念岳、こっちの山はMちゃんが住んでいる所と同じ名前なんだよ」「ほたか?」「穂高だけど、穂高有明っていうでしょ。だから、有明山。『だけ(岳)』も『ざん(山)』も山っていう意味なんだよ」

竹林に到着すると、年長児が竹を選び、切り出しました。「長過ぎず、短過ぎず、太過ぎず、細過ぎないのを選ぼう」と、「これはどう?」「いいね」と5本選びました。

 

 

 

 

 

 

「虫たちの三九郎も作ろうよ」とHくんとRくん。

1本の竹を2~3人で園まで運びました。

園に戻り、早速、枝を払い、先端を束ねてみんなで力を合わせて建てました。

 

 

 

 

「○○ちゃん、もっと、バックして」と声を掛け合い、バランスを取ります。

「みんなが入れる広さってこの位かな」

「風が吹いても倒れないように土で埋めとく」と、大急ぎでシャベルやスコップを持ってきました。

しかし・・・・週末に風が吹き、休み明けに倒れていました。

「穴を掘らなかったからかも」と、もう一度、力を合わせて建てました。2回目だったので、経験が生かされました。

すぐにみんなで育てたくじら雲の藁をかけていきました。次第に年中、年少児も加わってきました。

だるまも載せて完成すると、代わる代わる中に入ってみました。

年長児は米粉で作る繭玉を焼く竹串作りに取り掛かりました。秋に、パジャマパーティーで竹をナイフで削ったので、慣れた手つきで、1人何本も削りました。やすりで仕上げもしました。

 

 

みんなで繭玉作りをしました。米粉の蒸された匂いを感じながら手で丸めました。米粉100%なので、力を入れて丸めました。

虫たちの三九郎もでき上がりました。

いよいよ点火です。年長児が松明を持って火を点けていきました。

勢いよく燃え上がり、だるまや竹の弾ける「ぱ~ん!」という大きい音が次々に聞こえました。子どもたちは驚き、後ずさりしましたが、慣れてくると花火のように聞こえる度に驚いたり、喜んだり、笑ったりしながら、燃えつきていく三九郎の様子を見ていました。

そして、お待ちかねの繭玉を焼きました。「この位?」と焼き加減を訊き、「いいんじゃない」と言われると「やったー!」と喜んで醤油を付けにいきました。

「おいしい」「また、食べたい」と大満足の小正月を過ごした子どもたちでした。