パジャマパーティー(お泊り会)
10月21日(金)晴れ
年長児が楽しみにしていた日がやってきました。4月、年長になった時からこのパジャマパーティーを楽しみにしていました。
くじら雲創設時に「夜までくじら雲にいてみたい」といった子どもたちの言葉から始まったパジャマパーティー。いつしか、年長児の特権となりました。
パジャマパーティーの企画、運営は子どもたちが行います。この日を迎えるまでの話し合いは真剣。
夕食、朝食のメニューや、パジャマパーティーでやりたいことを話し合います。
初めての話し合いの時は、スムーズにメニューが決まりました。しかし、話し合いを重ねる中で、決まったことがひっくり返ることもありました。
例えば、夕食のスープについて話し合った時。
A:じゃあ、多数決はどう?
B:多数決はだめだよ~。
C:かくれんぼは?
B:スープの話!
D: みんな別々のスープは?
E:別々はやだな。
B: 作るの疲れるし・・・
C: 朝ごはんは?
B: スープの話だよ。Fちゃんも何か言っていいんだよ。
E: 豚汁がいい?
B さんは、ひとりひとりに訊きました。
B: Gちゃんはどっち?
G: 豚汁って知らない。
B: 作ったことあるじゃん!
G: 忘れちゃった! お芋スープがいい!
A: じゃあ、お芋のスープがいい。
G: さつま芋!
C: いろいろな芋がいい。
G: じゃが芋はやだ!
D: 紫のお芋ならあるよ。
E: ふっかふかのお芋がいい。
G: おら、さつま芋がいい。
A: そうする。
C: いい?豚汁で?
G: おれ、やっぱり、やだ。
E: もう、みんないいやつにして。
H: G ちゃんは何がいい?
G: わかんない。お芋スープ。
E: お芋スープにしたいんだけど、豚汁がいい。でもGちゃんが・・・でもI ちゃんがだめじゃん。
A: あと1回寝たら(パジャマパーティー)
B: あと1回、保育園に来たら(パジャマパーティー)だよ。
E: 早くスープのこと、考えないと・・・
というように。
そして、迎えたパジャマパーティー当日。
荷物を抱え、元気に集まりまった子どもたち。保護者の皆さんは、子どもたちが里心がつかないように早々に園を後にしました。
子どもたちは、まず荷物の整理をしました。食器は食器棚、洗顔用のタオルは引き出し、服はロッカーの引き出しへ。
こんにゃくをちぎったり
鍋に食材を入れ、焚火にかけたら
いよいよ、お楽しみの焚火パン!
お宝は、マシュマロ!暗い中で焼くのが難しい。
歯磨きをした後は、ナイトウォーク。暗い道を数メートルですが、1人で歩いてみたり、コオロギの声が聞こえたところをライトで見たり、木の葉っぱが昼間とは違う色に見えることに気付いたり、影が長かったり・・・。昼間とは違う闇の体験をしました。
こども園に戻ると、暗闇でのかくれんぼ。2チームに分かれて隠れましたが、どちらのチームも声を潜めて隠れていたので、探すチームも足音を立てないように歩き、耳を澄ませ、相手の息遣いに聞き耳を立てました。
そして、パジャマに着替え、絵本を1冊ずつ読んでもらったところで、「おやすみなさい」。
部屋が暗くなると、1人、2人と眠りについた子どもたちでした。
夜中は、離れて寝たはずなのに、お隣の人の所まで転がってきていました。